デザイナー中山路子がキュレーションする年間企画展「引き継ぎたいモノ」
今回は中山のお気に入りであり、日本各地から選りすぐった器と工芸を取り扱うショップ・雨晴と開催いたします。
中山が地球との共生を考えていた際に出会った縄文時代に想いを馳せたM 19 SS COEXISTENCE COLLECTIONとともに、その世界観に通ずる木工作家・藤本健氏と陶芸家・宮城正幸氏を雨晴ディレクター・金子氏にご紹介いただきその作品を展示・販売することとなりました。
ともに沖縄在住の作家であるだけでなく、藤本氏が作品制作時に生じた木片を宮城氏が釉薬として使用する「循環」の物語が双方の作品の間に隠されています。
有機的な美しさと機能性を兼ね備えた作品の数々から昔の人の知恵と自然が織り成すCYCLEを感じていただければ幸いです。
雨晴 /アマハレ http://amahare.jp/
「雨の日も晴れの日もこころからくつろげるくらし」をコンセプトに 2015 年に白金台にて開業。雨晴は現代の日本人にとって本当に心地よいくらしをみなさまと一緒に考え、つくるブランドです。
雨晴 主人・ディレクター 金子憲一
日本全国の作り手と密にコミュニケーションをとりながら、新しいくらしの価値をつくることが仕事。
ブランドディレクション、イベントディレクション、オウンドメディアでの執筆など活動は多岐に渡る。
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藤本健 http://www.yakabu123.com/k/
愛知生まれ。東京の木工所で働いた後、2002 年に沖縄へ移住。2012 年アトリエ脇に gallery k.をオープン。
南城市玉城にて、ガジュマルやアカギなど沖縄の木を中心に、木工轆轤を使ったうつわを製作しています。ゆがんでいたり、欠けていたり、割れていたり……、木の特性にゆだねて生まれる個性的なフォルム。この特長あるかたちは、乾燥させた木ではなく、水分を含んだ生木で
成形しているから。時間の経過とともに、柔らかな部分が堅い部分にひっぱられて変形していくのだそうです。木と対話し、「自然の力を借りてつくる」。
木のことを知り尽くした藤本さんだからこそ創造できる、この世にたったひとつのうつわです。
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宮城正幸 https:/www.instagram.commiyagimasayuki/
1978 年 沖縄生まれ。2003 年 壹岐幸二氏に師事、2013 年 宮城陶器設立。 「シンプル・味わい・伝統・モダン」をコンセプトに、料理を引き立てる使い勝手のよいうつわづくりを行う宮城正幸さん。沖縄という土地が培ってきた伝統を受け継ぎ、現代のライフスタイルに合う絶妙なバランス感覚を備えています。